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2021.01.09
マウスピース矯正

マウスピース矯正の診断、治療


マウスピース矯正を始めるまでの流れとして、1.検査→2.診断→3.治療開始となります。

1. 検査

検査では、歯並び、かみ合わせ、歯根の状態、歯茎の状態、顎の関節の状態を調べます。

お口の中の写真

歯並び、お口の中の状況、かみ合わせを確認します。通常、正面、上顎、下顎、右側方、左側方の5枚プラス、噛んだ状態の前歯の状態を横からと下からの2枚、合計7枚の写真を撮影します。

歯型

歯の型を取ります。これによって、正確なかみ合わせ、歯並び、歯の大きさ、歯の状態を確認します。

粘土みたいな印象材でとる従来の方法と、デジタルで歯型をとる方法があり、当院では、デジタルで歯型を採取します。

デジタルで採取するメリットは、患者さんの負担が少ないことと、そのデータをそのままデータとして送ることが出来、

マウスピースをすぐ作成できます。

レントゲン

矯正治療をするにあたって、レントゲンは必須です。お口の中を見ただけでは、歯根の状態、歯の角度、歯周病など骨の状態、顎の関節の状態は全くわからないため、レントゲンを必ず撮影します。当院のレントゲンはデジタルなので、今までのレントゲンと比較すると1/3-1/10程度と少ない放射線量で撮影できます。

パノラマ写真

顎全体の写真です。このレントゲン写真によって歯根の状態、歯槽骨の状態などがわかります。中には、歯根の長さの短い方、歯周病などで歯槽骨が吸収して骨の高さが低くなってしまっている方がいます。そのような方の場合、無理な力をかけるとさらに、歯が弱くなり、ぐらぐらになってしまう恐れがあるために、治療を見合わせた方が良い場合もあります。そのように、治療をしても大丈夫かどうか、治療するにしても慎重にする必要があるのかどうなのかの判別をするために必須なレントゲンです。

セファロ写真、P-A写真

正面からと横顔のレントゲンです。このレントゲンによって、顎のアンバランスがあるのかどうか、骨格的に出っ歯なのか、受け口なのかがわかります。また、前歯の角度が数字で正確にわかりますので、歯が出っ歯なのか、受け口なのか、確認できます。また、開咬の方など、歯が原因で前歯が噛んでいないのか、骨格的に問題があるのかなども、正確にわかります。矯正治療をする際に、絶対に必要なレントゲン写真です。

顎の関節の写真

顎の関節の断層写真を撮影します。顎の関節の断面を撮影するもので、顎の関節が正常な形なのか、変形しているのか、関節のずれがあるのかどうなのかを確認します。例えば、顎関節症で、顎関節の吸収が進行している方などは、矯正治療をすることでさらに進行する可能性があるため、このレントゲンでの確認が必要です。また

お顔の写真

左右の横画を、左右45度の写真、正面の写真と最低5枚の撮影をします。この写真によって、治療前の状態を記録保存することによって、治療後にどのような変化があったのかを把握することが出来ます。

口腔内診査

お口の中を直接拝見させていただき、歯肉の状態、咬耗、粘膜の状態、むし歯の有無、などを調べます。また、顎を開閉していただいて、左右にずれたり、顎の関節に痛みがないかなど、口腔領域を全体的に診査します。

2. 診断

これらの資料をもとに、現状がどのよう状況なのかを把握し、どのような治療をするのが望ましいのかを」診断します。

歯を動かす際に、歯周組織が健康な状態であっても、歯を動かせる限界があり、その限界内でどのように治療をするのかを診断し、さらに、歯周病であったり、歯根が短いような場合は、さらに、限界が低い状態なので、注意を要し、どのように注意をしないといけないかなど、慎重に判断して行きます。

3. 治療開始

診断をもとに、どのように治療するか、どこまで治療するかを決定し、装置を作成し、治療を開始します。

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