歯並びでお悩みなら目黒パークサイド矯正歯科で根本治療

一人で治療が出来るようになるまで

矯正治療をこれから学ばれるドクターへ、一人で治療が出来るようになるまでに何をしないといけないのかを少しまとめてみます。

一番重要なのは、診断です。

今、どのような状況なのか、現状の把握が最重要になります。その手立てとして、口腔内写真、顔面写真、レントゲン、歯列模型、口腔内診査などの資料を採取します。

次に、資料の分析を行います。何が原因で現在の不正咬合が生じているのか、原因の同定を行います。

原因がわかったところで、その原因を取り除く方法を考え、手順を考えます。これが治療計画になります。

治療計画を考えるうえで大切なのは、実現性です。例えば、上顎の大臼歯の遠心移動を5mm計画したとします。

その数字を自分が実現できるのか考えます。6-7coilで実現するのか、バルパスループで実現するのか、エクステンションLAで実現するのか、などそんなにたくさん方法がある訳でないので、一通り知識を仕入れて考えます。

つぎに、それぞれの方法のより具体的で詳細な情報を仕入れます。ワイヤーサイズはどのくらいがいいのか、バルパスの場合、ループの高さは、ストッパーの位置は、エクステンションLAの場合、設計はなど仕入れます。

最後に、実際に適用する口腔内の状態、患者さんの協力度、神経質かそうでないのか、仕事の内容など、メカニカルな情報以外の大切な情報を検討します。

そのうえで、先ほどの数字を実現できるのかどうか再度考えます。

もし、不安があるならば、他の方法を検討します。

そのようにして、実現可能と自信を持てる治療計画をたてて行きます。

治療の中で取り除かないといけない不正咬合の原因も、除去する順番を考慮することが必要です。

たとえば、上下ともにハイケナインであって、上下4番抜歯である場合、通常は、上下同時に、平和に遠心移動すればいいのですが、たまに、三級傾向で上顎の犬歯が下顎の犬歯をロックしてかつクロスバイトの場合、まず上顎の犬歯を引いて、クロスバイトを改善できるだけのスペースを作り、クロスバイトを改善してはじめて下顎の犬歯を引くことが出来るようなこともままあります。

クロスバイトの改善も、ディファレンシャルワイヤーをベンドできる力があるのか、ナイチノールワイヤーでしか治す技量がないのか、大切な判断材料になります。

診断をし、自信を持てる治療計画をたて、実際の治療に入ります。

治療に入ると、予想外のことがまま起こります。

そこで大切なのが、リカバリー力です。不本意な歯の動きが生じた場合、どんな原因で生じたのか原因を把握することが最優先です。原因を究明出来る力があること、ついで、それを治す方法(いわゆる引き出し)をだれだけ知っているのかが大切です。

それらをクリアーしてはじめて治療が完了します。

治療を振り返って、治療計画と実際の治療に乖離があれば、どこにその原因があったのかを反省することで、非常にスキルアップすると思います。

 

 

 

 

 

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違い 着脱

矯正治療をする方法として、おおまかに分けると、マウスピース矯正と、ワイヤー矯正があります。

マウスピース矯正とワイヤー矯正の大きな違いは、着脱が出来るかどうかという点です。

マウスピース矯正の場合、飲食をする場合は、ご自分で装置を外して飲食できるというメリットがあるのですが、一方、飲食が終わったらすぐに、歯磨きをして装置を戻さないといけないという手間がかかります。

頻繁に、飲食をする方、例えば、間食が多い、仕事中に珈琲、ジュース、スポーツドリンクををしばしば飲むなどの方は、都度外して歯磨きをして装置を戻さないといけないので、少し大変かもしれません。

食べ物を食べる際に装置を外さないといけない理由は、装置が壊れる恐れがあるためです。入れ歯などは、噛む前提で頑丈に作ってあるのですが、矯正用のマウスピースは、歯を動かすために柔らかい素材で作られていて、違和感が少ないように薄く作られています。そのため、付けたままで食事をしてしまうと壊れる可能性があります。

もし、壊れてしまうと、そのステップの装置を再製作しないといけないので、治療がストップします。

また、飲み物も、水以外の飲み物を飲む際も外さないといけません。

何故かというと、まずは温度の問題です。

マウスピース矯正装置は、樹脂製のシートを加熱成型して作成しているので、熱い飲み物を飲んでしまうと変形して、使用できなくなってしまいます。

ついで、糖分の問題です。

冷たい飲み物の場合も、糖分が入っていると装置と歯の間に飲み物が残ってしまい、むし歯になるリスクが非常に高くなります。マウスピースをしていない場合、糖分が入った飲み物を飲んだとしても、唾液がながしてくれるのですが、マウスピースをした状態で、装置と歯の間に糖分の入った飲み物が入り込むと、しっかり残留し、非常に虫歯になりやすくなります。

着色の問題もあります。

つめたい飲み物で、糖分も含まれていないけれども、着色しやすい飲み物、コーヒーなどの場合、装置に色がついてしまう恐れがあります。機能上は全く問題ないのですが、透明な装置が、黄ばんだり、不透明になったりと、色がつくことがあります。気にならない方は大丈夫ですが、出来れば避けた方が良いと思います。

マウスピース矯正の利点である着脱できることは、好きな時に外せるというメリットにもなりますが、逆に、飲食などの際には必ず自分で外さないといけないので、手間がかかります。

一方、ワイヤー矯正の場合は、マウスピース矯正のデメリットがメリットになり、メリットがデメリットになります。

食事に関しては、極端に硬いものであったり、粘着性の高いものでなければ、基本的には食べていけないものはありません。

飲み物に関しては、温度、糖分に左右されず飲んでも大丈夫です。着色に関しては、表側矯正をしていてゴムを使用している場合などはそのゴムが着色することがあるので、要注意ですが、それ以外は問題ありません。

ただ、飲食をした後には歯磨きをしないといけないことには変わりはなく、さぼってしまうと、むし歯になりやすくなります。

最近、マウスピース矯正をされる方も増えてきましたが、一方で、自分は、しょっちゅう着け外しをきちんとする自信がないといわれて、自分は、ワイヤー矯正がいいですと言われる方も多々いらっしゃいます。

装置の選択の参考にしてみてください。